ノイズと戦った話

2014/08/10

結論から言おう。俺は勝った。駆逐に成功した。今回は勝利に至るまでの道程をここに記そう。

(1)状況分析

事の始まりは、やはり出張で宿舎を借りていることに起因する。自宅では、かなり古いがヤマハのAVアンプ(DSP-AX1400)を使用しており、PCからは光デジタルオーディオケーブルで接続していることも有り、まぁ、ノイズとは無縁の世界で暮らしていた。

普段意識はしないが、やはり、曲がりなりにもAVアンプであり、それなりにがんばって仕事をしてくれているのだろう。

だが、いくら愛用品とはいえ、あの重量の鉄の塊を出張先まで持ち歩くわけにはいかない。仕方が無いから、PCの音声出力端子にヘッドホンのプラグを直接突き刺すことになる。そうするとどうだ、著しく聞き苦しい雑音が、ジュビジュビグルグルというノイズが聞こえてくるではないか。

この雑音は、PCの電源が切れているか否かにかかわり無く聞こえてくる。それどころか、音声出力端子につながなくても、ヘッドホンのプラグを本体の金属部分に触れさせたり、あるいはACアダプタについているアース線に触れさせたりしただけで聞こえてくる。

試しに、使うコンセントの位置を変えたり、エアコンや電子レンジ、冷蔵庫のコードの抜いたり挿したりもしてみたが、一向に変化が見られない。

つまり結論としては、何らかのノイズが電源から侵入してきており、これは室内の何かをどうこうすれば改善できるようなものではないということだ。

ここまで分かった上で、以下のような対策を試みた。

(2)ノイズフィルタ付テーブルタップの導入

闖入者は電源からやってくる。ほぼ間違いの無い結論が得られている以上、対処は明白である。電源線にノイズフィルタを導入すればよい。

ということで、YAZAWAのノイズフィルター付AVタップなるものを買ってみた。



ヨドバシカメラで1000円ぐらいで買った。

だが、まったく何の効果も得られなかった。

ついでに言うと、電源ケーブルにはあまっていたフェライトコアもつけておいてみたが、それも何の意味も無かった。

(2)USBオーディオの導入

電源からノイズが侵入してきている以上、PCの音声出力からUSBオーディオに変えたところで、何も変わるはずは無い。だが、一応やってみた。

次の段で出てくるが、ちょっと考えがあってUSB-DACはAREAの響音DIGIを買ってみた。

こんなの。



EDIONで4000円ぐらいで買った。

配線としては、PCとUSBで接続し、CENTERと書いてある緑の出力ポートにヘッドホンのプラグをつないで見る。

つないだ直後には、著しい雑音には何の変化も見られず、元気良く騒ぎまくっているのだが、ドライバがロードされたタイミングだがなんだか分からないが、あるところで急に雑音が小さくなった。

何度もいうが、雑音自体は明らかに電源から来ているはずである。だが、それなのにソフトウェア的な何かで小さくなるとはどういうことなのか。まったく原理が理解できない。とりあえず、一定の効果はあった。

しかし、音が大きい。

PC側での音量をほとんど0にしているのだが、耳がつぶれるほどの大音量がなる。たぶん、直接ヘッドホンをつなぐようにはできていないのではないか、そんな気がする。

(3)光デジタル出力

PC本体にはGIGABYTEのBRIX GB-BXCE-2955を使用しているのだが、こいつは標準のオーディオ出力端子と兼用で、光デジタル出力に対応している。

よくある角型のコネクタがついているわけではないので分かりにくいが、3.5mmのヘッドホン端子の奥のほうで赤く光っているのがそれだ。

だから、こういういかがわしいことを考えてみた。



PCからは光デジタルオーディオで出力し、それを響音DIGIでアナログの音声に変換する。電源は別途用意したUSB電源をあてがってやる。

当然、電源にUSB-ACアダプタを使用したのでは雑音が侵入してくるので、モバイル用のバッテリであるWTD13220A-BKなるものを買ってみた。

こんなん。




EDIONで1500円ぐらいで売っていた。

ついでの、光デジタルオーディオ用のケーブルも必要になる。地方都市だと、こういうところの選択肢が少なくていけない。SONYの光角型/光ミニ変換プラグ付ケーブルPOC-10APとかいう奴を買っておいた。というか、それしか選択肢が無かった。

2500円なり。

秋葉原辺りに行けば、もっと安い奴がいくらでもあったのだろうが、背に腹は代えられない。

で、こいつらを使ってやってみた。やってみたが、駄目だった。

当たり前である。

USB-DACはどこまで行ってもUSB-DACである。PCからの音声の入力は、USBなのである。光デジタルオーディオの入力端子があっても、それはPCへの入力端子として働くのであり、USB-DACに対しては機能するのではない。

良く考えれば分かりそうなものなのに、失敗した。

(4)USB電源の改善

これはまだやっていない。

雑音が電源から入ってきているのは明らかなので、USB-DACへの電源供給のみを、上で買ったモバイルバッテリに代えてやり、信号線のみをPCにつないでやれば、理屈の上ではノイズを除去、ないし軽減できるのではないか。

だが、それをやるためには、信号線のみが接続されたUSBケーブルを用意する必要がある。

検索すれば、実のところそんなケーブルも世の中的には存在しないことも無いらしいが、通常は市販されていない。それよりかは、自作したほうが早いと思われる。

だが、今のところはまだそこまではやっていない。それよりも、次の対策を試みてみた。

(5)抵抗入りケーブルの使用

雑音を元から断つことが困難ならば、出力後に捻り潰してやればいい。

響音DIGIからの出力がやたら強いのだから、抵抗入りケーブルとか言うものを使って、音量を減衰させてやればいい。そうすれば、音量とともに雑音も小さくなるに違いない。

ということで、抵抗入りケーブルを買ってきた。JVCのCN-204Aである。

これを、ヘッドホンを繋ぐのに使ってやった。

だが、まったく何の効果も無かった。それどころか、普通のケーブルで繋いだときよりも雑音が大きく聞こえる。

ここまでくると、何が何だがまったく分からない。

抵抗入りケーブルというだけあって、通常の音声は非常に小さくなり、出力を最大にしてやっても不足するぐらいなのに、雑音だけはあいも変わらず、元気いっぱいに騒いでくれている。

完全に理解ができない。なぜ、雑音に対しては抵抗が効かないのだ。

もしかするとこの雑音は、俺の気のせいなのだろうか? 何らかの精神疾患か何かで、ピュアオーディオか何かが発病してしまったのだろうか?

だが、どう考えても、ヘッドホンからは明らかにジュビジュビジュビジュビゲリゲリゲリゲリと雑音が聞こえるのである。気のせいというレベルではなく、明らかに知覚されるノイズが鳴り響いている。

おかしい。

(5)アース線の接続

響音DIGIを買ったあたりからなんとなく気がついていたのだが、PC本体やオーディオの出力端子の金属部分とかを手で触ると、微妙に雑音が小さくなる。

その変化は気のせいかと思われる程度ではあるのだが、しかし、多少は小さくなる気がする。

人体がノイズに対して、どのような働きをしているのか、いまいち良く分からない。とりあえず、足はフローリングの床にあり、電気が流れるようにはなっていないと考えると、ある程度の容量を持った誘電体として作用することは間違いないはずである。

ということは、アース線を繋いでやれば効果があるのではないか、と考えてみた。もはやただの神頼みである。ほとんど根拠は無い。

アース線は、それっぽい店に行けば売っていないことも無いし、実のところ自宅の配線で使っているから、余りが有ったりもするのだが、今は手元に無い。しかも、近くの店では売ってないかんじがする。

でもまぁ、なんか電気が流れるような奴を適当に繋いでおけばいいんだろう、ということで、ダイソーに行ったついでに銅製の針金が売っていたから、それを買ってきてみた。

明らかにむき出しの、ただの銅線である。

まぁ108円だし、駄目なら駄目でいいだろう、ということでやってみた。

やってみたら、むちゃくちゃ効果があった。

エアコンのコードがつながっているコンセントの下にアース端子があったので、そこからACアダプタについているアース端子まで線を引っ張っていって、手で線を巻きつけてやったら、繋いだ瞬間に雑音が消えた。

気のせいとか何とかいうレベルではない。明らかにまったく雑音がしなくなった。完全に消えてなくなった。劇的な効果だ。驚愕したと言っていい。

最終的に、雑音の対策で9000円ぐらい使い込んでしまったのだが、唯一にして最大の効果が得られたのが、100均で買った銅線だった。

今まで費やした金と努力はなんだったのか。

ディスプレイを交換した

2014/08/09


ディスプレイが無いからASUSのMB168B+を買ったと書いたが、この間売り払った。CPUの負荷が半端無いのと、テレビが見れない問題をdアニメストアでごまかしておくかと思ったが、Silverlightでの動画の再生ができないから、結局使い物にならんから諦めた。

特に、SilverlightはDRM絡みでUSB接続のディスプレイやリモートデスクトップでは動画は再生しないように制御しているらしい。そうなると、構成や設定の変更でどうなるものでもなし、諦めるほか無い。

ということでGeChicのOn-Lap 1502Iを買った。4万5千円なり。



検索してみると、なにやらよろしくないことも書かれているようだが、現状、ほかに選択肢もなさそうなので、思い切って買ってみた。

商品の説明では、10点のタッチパネルに対応していることを売り文句にしているようではあるが、タッチパネルなど使いはしないので完全にスルー。試してもいない。

というか、これはディスプレイの入力はマイクロHDMIと独自コネクタのアナログRGBであり、給電がマイクロUSB-B、タッチパネル用のPCとの接続がマイクロUSB-Bであるため、タッチパネルを使いたくなければ、接続しなければ良いという、きわめて都合の良い仕様になっている。

ASUSのMB168B+では接続するケーブルが1本だけだ、という仕様の利便性も分からなくも無いが、今は別々にコントロールできるほうが、俺によっては都合がいい。PCとはHDMIだけでつないでおけば、何の変哲も無い、異常に値段が高いだけの、ただの液晶ディスプレイでとして使うことができる。

さて、ノーマルな液晶ディスプレイである以上、ソフトウェア的なことはあまり書くことは無い。とりあえず、何点か気がついたことだけを書いておくことにする。

(1)スタンドについて
これには、ディスプレイを立てて使うためのスタンドが付属する。



しかし、こいつはディスプレイを縦にして使うことができない。縦に置こうとしたら、自立できずに倒れてしまった。



上の写真は、自立しないから鼻紙の箱で支えて撮影している。これでも、ぎりぎりのバランスで立っている状態である。

正面から見るとこうなる。



もともと、太いケーブルが左側から何本も生えている以上、ケーブルが上に来るように、時計回りにまわして立てなければならないのだが、そうすると必然的にケーブルは上から生えることになる。結果として、ますますバランスの悪い加重がかかってディスプレイを倒そうとしてきやがる。ディスプレイアームを使わずに縦方向に使うのは、ほぼ不可能だと考えたほうがいい。

(2)USBの給電について
電源は、良くありがちなことにマイクロUSB-Bケーブルで供給するようになっている。しかし、通常のUSBポートでは電力が不足することが予測されるのだろう。二股のケーブルが最初から付属している。

とりあえず、電力不足はよろしくないだろうと思って、2AのUAB-ACアダプタを2つ使って電源を供給している。



動作に問題は無い。また、1つだけでも問題はなかった。

本体のUSB 3.0ポート単体につないだ場合でも、ちゃんと映像は映る。



だが、1AのUSB-ACアダプタ単体では映らない。 



画面全体がジラジラして、しかも、なにかよからぬ雑音がして、今にも壊れてしまいそうだ。

これが、試してみたUSB-ACアダプタ。左から、2A、2A、1Aの出力である。



2Aが1つでも十分だが、1Aが1つだけでは動作しないらしい。