2008/12/15

受注

俺が今担当している仕事のトラブルが未だに収まっていないというにもかかわらず、別のお客からRFIとか言う物をもらってきたから提案書を書けといわれてしまった。これは変な特殊機器は使用しないことから、ハードウェアのバグに悩まされるという可能性は低いのだろうが、しかし、これと同じような種類のシステムをやってプロジェクトが破綻したことがあるということを考えると、身の毛もよだつ思いがする。また性懲りもなく、みんなで仲良く地獄巡りでもしようというのだろうか。

RFIとか言う奴は、受注活動の前半部分である。まず客がRFIという、どんなことをやりたいのかというようなことを書いた紙を作成して、それをベンダーに送りつける。そうするとベンダーは簡単な形の提案書のようなものを作って客に提示する。客はそれを読んで、システムのイメージを固めた上でRFPという紙を作成する。RFPにはRFIよりかは詳細な要求仕様が記述されなければならない。でもって、再びベンダーにその紙を送りつける。このとき、RFIを送るベンダーとRFPを送るベンダーとは、同じである場合もあるし異なる場合もある。RFPを受け取ったベンダーは正式な形で提案書を作成する。この提案書には詳細なシステム構成や具体的な金額が記述される。客はそれを読んでベンダーを決定するか、あるいはさらに競争入札を行い、最終的に発注するベンダーを決定する。

他にも詳細なやりとりがあるのかも知れないが、とりあえずベンダー側の末端の担当者からすると、上記のようなやりとりが行われているように見える。

当然だが提案書を作るというのは大変な作業である。提案書は提案書であって設計書ではないとはいえ、それでもRFIなりRFPなりに記述されている範囲内で、分かる限り詳細にシステムやプログラムの設計を行わなければならない。気分や感覚、抽象概念的な方向性みたいな話も書かれるのだが、それ以外に、具体的にはどうなのかということを書かなければならない。RFPに対する提案書の場合は、プログラムの1ステップ、ネジやケーブルの1本に至るまで詳細に見積もりを行い、最終的に何十億円という見積もりを作らなければならない。しかも、その為に使用できる期間は客の都合で勝手に決められてしまうため、やたらと忙しいことになる。

しかも何が哀しいかって、それだけ努力したって受注できなければ全く元も子もないし、例え受注したとしても、結局そこから詳細な設計作業をおこなうのだから、提案時に作った見積もりや設計は意味をなさないことになる。ただ、受注するためだけの無駄な作業。しかも、やたらと時間がない。辛いことこの上ない。

正直言って、俺には今の仕事は向いていないのではないかと思う。

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